心体バランスとホルモンバランスと中国医学と。

病気ではないが何となく不調が続く。そんな未病に悩むなら、体質改善に取り組むべき時期かもしれません。心・身体・ホルモンバランスを整えるために活用できる中国医学(中医学)の魅力を説明します。

心と身体のバランスが乱れるとどうなるのか?

心と身体のバランスが乱れるとどうなるのか?

「風邪のようにはっきりとした病ではないが、眠れない」「疲れが取れない状況が長期的に続く」といった場合は、心と身体のバランスが乱れているかもしれません。私たちは、無意識下にある自律神経が正常に働くことで、呼吸・体温調整・血液の流れ・消化・排泄を可能にしています。

この自律神経は、自分の意思でコントロールすることができません。その働きはとても精密でデリケート!
ストレスや生活習慣により、すぐに乱れて上手く働かなくなり、不眠・イライラ・めまい・ほてりなどの不調に悩まされることになります。

女性ホルモンバランスと自律神経

女性ホルモンバランスと自律神経

女性は男性に比べ、自律神経のバランスが崩れやすくなっています。その理由は、自律神経はホルモン分泌の影響を受けやすいためです。自律神経を支配している脳の『視床下部』は、ホルモンの分泌もコントロールしているため、どうしてもお互いに影響を受けやすくなってしまうのです。

女性は1か月の中でも生理周期に合わせてホルモン環境が変化するだけでなく、一生を通じても、初潮、妊娠、出産、閉経と劇的な変化があります。このホルモンのアップダウンが、自律神経にも大きな影響を与えるのです。

女性ホルモンには、エストロゲンと呼ばれる「卵胞ホルモン」と、プロゲステロンと呼ばれる「黄体ホルモン」の2種類があります。排卵日を基点とし、前半2週間は卵胞ホルモン、後半2週間は黄体ホルモンが多く分泌されます。

卵胞ホルモンは、女性らしい丸みのある身体を作り、感情のコントロールや脳細胞活性化(卵巣内の卵胞を成長させて排卵を促したり、子宮内膜を厚くしたり)する働きがあります。つまり、「妊娠できるようにするホルモン」です。黄体ホルモンは、子宮内膜を柔らかくさせ受精卵が着床しやすいように子宮内膜の厚みをキープしたり妊娠を維持しやすいように体温を上げたり、その他、食欲増加・乳腺の発達などの働きを担っています。つまり、「妊娠の準備をするホルモン」です。この女性ホルモンの分泌がバランスを崩してしまうと、冷え、頭痛、イライラ、生理痛、生理不順、PMS(月経前緊張症)、不妊、更年期障害などの症状が現れることになります。

ホルモンバランスと生理のリズム

ホルモンバランスが乱れてくると、生理のリズムも乱れてきます。生理の様子をチェックすることで、体質がわかります。

●血が滞った【瘀血】タイプ

生理周期は遅れ気味か、以前より長くなる傾向がある。7日以上だらだらと続く場合も。経血の色はくすんだ赤黒い色で、粘りがある。レバー状の塊が出ることも。生理痛はきつく、生理が始まると痛くなる。とにかく一番出血が多い時に、痛みがひどい。

●気が滞った【気滞】タイプ

生理周期は不安定。早い時も遅い時もあり、気まぐれでいつくるかわからない。生理前のイライラ、落ち込みが激しい。顔や指にむくみを感じ、ニキビや肌荒れも起こりやすい。不眠や過食になり、普段の便秘が強くなったり、軟便気味の人は下痢をする。生理前にお腹が張って痛い。生理が始まると楽になる。生理前の1週間が不調。

●血が足りない【血虚】タイプ

生理周期は大幅に遅れる。1ヶ月まるまる飛んでしまうことも。日数も短め。経血はピンク色に近い薄い赤色。水っぽくサラッとしている。生理が終わる頃からだるくて疲れやすい、腰やお腹が痛い、重い。めまい、立ちくらみがあり、肌が乾燥してカサつく。集中力が低下し、物忘れが多くなる。

●気が足りない【気虚】タイプ

生理周期は以前に比べ短くなる。ただし、血虚をあわせ持つ人は遅れる。生理以外に(特に高温期に)不正出血がある。経血は薄い赤色。水っぽくサラッとしている。気虚がひどくなるともっと薄くなり、ピンク色で多量に出る。生理痛は瘀血をあわせ持つ人はきつい。生理前に足がむくんで、靴がきつくなる。生理中は疲れて腰がだるい、食欲がない。眠くて仕方がない。風邪を引きやすい。下痢しやすい。

●寒がりの【寒邪】タイプ

生理周期はやや遅れ気味。経血は黒っぽい赤色。瘀血より大きな塊が出る。日数は長め。生理前になると冷える。生理痛もきつい。冷えると極端にひどくなり、温めるとてきめんに良くなる。お腹のあたりが冷えた感じになる。

●暑がりの【熱邪】タイプ

生理周期は以前よりも早まることが多い。量は多めで最初からパッと出血が始まり、終わりもスッと終わる。経血は手を切った時に出る鮮血のような、鮮やかな赤色。濃く、粘りがある。生理前に肌が荒れる。便秘にもなりやすく、食欲も増す。紅舌と呼ばれる赤い舌。黄色っぽい苔が厚くなることも。

同じ人でも複数のタイプをあわせ持つことも多く、特に多くの日本女性は【気虚】をベースに他のタイプをあわせ持つ人が多いです。
生理の時に『痛みがない』のが本来のあり方で、生理前にむくみやイライラが起こる月経前症候群は、本来ないのが正常です。中医学では黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスがとれていれば、それらの症状は出ないものと考えられています。

生理痛の養生法

生理前の1週間は心をいたわる時期です。中医学では、怒りといったマイナスの感情は筋肉を緊張させ、時にはけいれんを起こすと考えられています。子宮はまるごと『平滑筋』という筋肉でできており、身体が緊張状態になることで子宮もけいれんを起こしてギュッと収縮し、血行も悪化します。それによって生理痛がひどくなるのです。生理前の1週間は激しい運動や過密スケジュールを避け、なるべくリラックスして過ごし、イライラしていると思ったら深く深呼吸をしてください。

生理中に身体を冷やすと血行障害による生理痛を悪化させます。血液の流れが滞ると下腹部の循環も悪くなり、骨盤内でうっ血が起こります。最近、子宮の発育が悪く子宮口の細い人が増えています。そのため、血が流れ出にくくなり、血を出そうと子宮が無理に収縮を始めることから、生理痛が起きているのです。生理中は身体を温めることで血の巡りを良くし、子宮の収縮を緩めることが痛みの緩和につながります。生理中はおへそまで隠れる大きめの下着や腹巻きを着用して、お腹周りや冷えやすい下半身を守りましょう。さらに、お腹と腰にカイロをあてて、血行を良くしましょう。朝は身体のエネルギーが低下している状態です。そのままだと、血の巡りも悪くなって身体も冷えがちになります。生理中は朝食をしっかり食べて身体を温めましょう。冷たいジュースや果物は避け、野菜は温野菜にするなどの工夫をしてください。おすすめは温かいスープです。

生理前や生理中は血を補う食べ物をとりましょう。ブルーベリーやプルーン、黒ゴマ、ヒジキなど色の濃いものや、ナッツ類やイチジクや干しブドウなどドライフルーツが良いでしょう。また、ネギ、松の実、唐辛子、しょうが、にんにく、小豆、シナモンもおすすめです。甘いものは身体を冷やす原因にもなりますので注意してください。睡眠不足は生理によって失った血とエネルギーをさらに消耗させます。また、睡眠時間が長くても夜中に起きていると不足した血を補えません。遅くとも12時前にはベッドに入るようにしましょう。また、【三陰交】などのツボを押し、子宮や卵巣の機能を高めましょう。

中医学ができること

痛みや不調の症状そのものに原因があるのではなく、全身のバランスが乱れることで引き起こされると考えるのが中医学です。女性特有の生理痛や頭痛といった不調は、薬を使って症状を抑える西洋医学よりも、ツボや経絡を刺激し不調が起こりにくい身体作りを目指す中医学の方が、長期的な観点から見てメリットが大きいと言えます。

中医学によるオーダーメイド施術を希望される方は、ぜひ楽土をご利用ください。楽土では、あなたの体質に合わせツボ・経絡を選び施術を行います。体質を知り、あなたに合った養生法を知り、心体のバランス、自律神経、ホルモンバランスを整え、20代30代から更年期対策を。ツボ、経絡、アロマを使用したメニューは、江津市出雲市広島市中区の全店舗での利用が可能です。ぜひ職場や自宅から通える店舗で、中医学による技をご堪能ください。